社長ブログ

あるものを。

2013.06.25

日曜日は気分転換に鈴鹿山系の鎌ヶ岳という山へ行ってきました。



歩いていて思いましたが、山には沢や滝が沢山あります。枯れているのもあれば水量が豊富なのもあります。



日本は恵まれていると思いました。深い緑と豊富な水。まだまだ美しい風景が沢山ある事を知りました。



逆に治山の為に山深い場所まで堰堤などもあります。

私は良いバランスだと思いながら山歩きをしていました。



良い気分転換ができました。





今週は住宅改修工事の解体が本格的に進んでいます。



土間を割る工事が長引き近隣の皆様にはご迷惑をおかけしていると思います。

なんとか解体の割合を減らそうと検討していますが、配管などの敷設の為にやむを得ずというところです。申し訳ありません。



新築の住宅も良いですが、今の建物の良い部分を利用するリフォームはある意味環境負荷も少なくて済むのではと思います。



ただ思う事はもう少し既存の状態を利用するためのコストが下がればと思います。



例えば古い建具を再利用するとなると新しい建具を製作するよりも高くなる場合があります。



既製品のコストが恐ろしく安いからです。逆に古い建具などは手がかかっており、再生または加工するにしても良い素材と多くの手間がかかります。

だからあっさりやり変えたほうが早いという結論が出がちです。



その既存の素材が良いものか、手が込んでいるものなのか、お施主さんにとって愛着があるものなのかを判断しながらになります。



昔は安もんと言われたアピトンやラワンの床材、建具は今の時代だとある意味貴重な素材になります。



突き板張りの壁などもたまに見かけますが、紙が張ってあるのはいまひとつと思いますが、単板が貼ってある場合は再利用したいなと思います。



でも数量が足りないとか、歩留まりが悪いので利用できない場合もありますし、お施主さんにすれば古臭いというのもあります。



私たちが古い素材やその当時の職人さんの技術に向き合い、良いと思えるモノに出会えた時にはきちんとお伝えしたほうが良いと考えています。



今の美しい日本が末永く残るには、再利用という方法をもっと活用したほうがいいでしょうね。





建築は人の生活の中で一番環境負荷が高い業種ですから、あるものを生かす努力が必要ですね。

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