京都暮らしのリノベーション・新築・リフォーム
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2014.01.10
私がサラリーマンの時に「お金は正直」とある経営者の方がおっしゃっていました。
ある程度まともな会社ならその定義は当てはまるはずという事でした。
例えば大量に仕入れるから資材が安いという謳い文句がありますが、たしかに大量仕入れはコストダウンの第一歩である事は確かだと思います。それでも今は値段がこなれていますから10数パーセントが限度だと思います。
ところが建築の場合、材料を持ち込み現場で職方が手を使い工事を行います。
工事の工程を完璧に調整をして無駄を省いてもかかる工数にも限界があります。
そうなると 職方の手間をダウンさせるという方法を選択せざるをえないと思います。職人さんにも生活あるという事を無視する。または見ない振りをするケースありがちです。
ここまではありがちな話です。
職方の立場になれば単価が下がれば利益を出す為にスピードを急ぐ、表面化しにくい部分で工程を省く、耐候性10年の材料を5年程度しか持たない材料に変える。などの事態がおこります。したくてしている人は皆無だと信じています。
弊社はリフォームが業務の大半となりますので、よく解体を行います。解体後などにそんな手抜きに近い工事を本当にたくさん見てきました。逆にふんだんに予算をかけたから良いものが出来るという訳でもないのも事実で、やはり適切な価格というのが存在すると思っています。
予算がふんだんにある現場といのは締まりがなくなるので、最後の詰めがグダグダな場合が多いなという感想です。
先般、ある話を聞きました。
依頼があり収益物件の提案を行いました。弊社では他にかかりそうな費用も含めたいわゆる総額表示見積をしています。
ところが相見積先は本体価格という名目で表面上の坪単価を落とした提案をされたそうです。
あなたの会社は高いからという事でお断りをうけました。設計事務所を交えて大詰めに近い所まで提案していたので残念でした。
数年たち風の噂で、追加がどんどん膨れ上がり資金計画が狂い収益性の低いものになったようです。その現場は安請け負いした業者が逃げたという噂も聞きました。
真意のほどはさておいて程よい緊張感のある「適切な価格」というのが一番適切かと思います。
MI建築工房
(京都府立大学下鴨キャンパス前)
(リノベーション・新築・リフォーム)
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