京都暮らしのリノベーション・新築・リフォーム
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2014.08.14
昨日、信州より戻りました。
例によって山登りです。今回、天気が悪く、初日は台風を追いかける形で雨、翌日のアタック日は朝3時起床、4時出発でしたが、途中で雨に打たれて撤退しました。
絶妙なタイミングで雨脚が強くなり撤退となりました。
岩山を4つ超える予定の登山でした。最初の1峰は、落石の心配が無い安定した岩場でした。
まず岩場に取り付くまで約1時間半。雪渓と浮き石だらけの危ない場所を歩きます。岩場に取り付こうとした時点で雨がきつくなり撤退が決まりました。
急峻なリッジ(細尾根)でしたので、下りは相当神経を使いました。雨で濡れた岩を歩くので、もし万が一足を滑らせたら奈落の底に落ちてしまいます。
どきどきしながら下降しました。
安全圏までの約1時間半は本当に緊張を強いられました。
もし、次の岩山に取り付いていたら、引き返す事は不可能で先に進むしかありません。その先も、またその先も引き返す事が出来ない岩場なので、とにかく山頂に向けて雨が降ろうが暴風が吹き荒れようが登らなければなりません。そうなると滑落、遭難のリスクは増大します。かなり危険な状態でした。
ですので、まだ撤退可能な場所で雨脚が強くなったのは本当に良かったと思います。
あのタイミングで撤退が決まったという事は、まだまだ私は生きて何かをしなさいという事なんでしょうね。
まあ、そんな大げさに書く事はないのですが、家作りをしていても同じような事があります。まず、無料プランと無料見積ですが、私たちは出来るだけ詳細に現地を調べて、出来るだけ詳細にプランし、見積を行います。そこそこ人件費はかかっています。
ちゃんとしたお客様が大半なのですが、中にはタダだからとりあえず作らせよう、又は他社との値段交渉の為に見積してもらおうという雰囲気の仕事も少なからずあります。私は、縁があっての事だからと丁寧にしてきました。ただこれも今回の撤退と同じで、仕事の見込みが無いどころか、他社の為の見積であればどこかで撤退のタイミングを見極めないと仲間を迷わせる事と、既存のお客様に迷惑となります。
取り返しがつかないような事態になる前に、あっさり、すっきり撤退を決めるだけの決断力が必要だなと思いました。
私がリーダーならどうしていたか?
もしかしたら晴れるかもと淡い期待を抱きながらダラダラ前に進んで取り返しが付かない事になったかもしれません。
様々な状況を判断して、出来るだけ早く正確な結論を出して、行動する為の決断力というのを養う必要がありますね。
私は夏期休暇あけで週末まで業務をしております。現場がストップしている今の間に少しだけでも決断力を磨いてみようと思います。
MI建築工房
(京都府立大学下鴨キャンパス前)
(リノベーション・新築・リフォーム)
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