京都暮らしのリノベーション・新築・リフォーム
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2014.04.16
今日も打ち合わせ、打ち合わせ、打ち合わせとまあ動きました。
天候が良いので移動も快適です。
工事は今のところ順調に進んでいます。ウチの監督や職人さん達はすごい日焼けしています。
汗かいて日に焼けて、なかなかカッコいいもんです。
この道数十年という職人さん達のいぶし銀の輝きにはまだほど遠く、青白いまま40を超えています。
常々このブログでも書いている事ですが、何かを長い間続けてきた人が持つ哲学のようなものに日々刺激を受けます。
長い年月の中での浮き沈みを乗り越えた凄みを感じます。
建設業界では人手不足という言葉が少なからず聞かれるようになってきました。
高齢化も進んでいるように感じます。
先日、ある職人さんと話をしていたら、若い子が続かないとこぼされていました。逆に大学を出て親の跡を継いで職人になるという人もいます。
海外から研修名目で来日する忍耐強い職人さん達も多くいるという話も聞き、これからの建設業界はどうなるんだろうと少し心配になります。
東京五輪を見越して海外からの職人さんを増やそうという国の政策は、五輪が終われば帰国してもらうという誰かにとって都合が良さげな意図を感じ、あまり賛同しかねますが、忍耐強い職人さんも多いらしく、そんな方々には日本の高齢化しつつも素晴らしい技を持った職人さん達から多くの事を学び自国へ戻った際にはその技術を発揮出来ればこれはこれで良い事と思います。
単純に安くで使えるからという思想であれば、日本のイメージが悪くなるんじゃないかと心配になります。
工具の発達、工法の簡略化、資材の施工性の良さ等を考えると、難しい技術というのがさほど必要で無くなるのかもしれませんが、現場で感じる事は、図面に現れないこだわりというのが多々あり、そんなこだわりや長く続けた人だけがもつ特殊な技術というのが残れば良いなと思います。
職人の世界というのは厳しい世界ではありますが、やりがいはあると思います。
長い不況を脱しつつある日本ですので(私の周りはまだ不況感があります)なり手が少なくなった今だからこそ若い方が職人を目指すという選択肢は良い事と個人的に感じています。
私が自衛隊に入ったのは15歳。ちょうどバブルの頃でした。そんな中、募集担当者は「兄ちゃんええ体してるな。自衛隊入らへんか?」と隊員集めに苦労したと聞いていますし、何でそんな所に入ったん?と随分言われたものです。時代は変わり、今は入りたくてもそうそう入れないみたいです。
たぶん、時代が進む中で価値観も変るんだと思います。相当な淘汰もあるかと思いますが、続けた人の強さというのは魅力的で素晴らしいものかと思います。
私は世間が許してくれるなら建築の仕事を続けたいと思っています。
MI建築工房
(京都府立大学下鴨キャンパス前)
(リノベーション・新築・リフォーム)
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