京都暮らしのリノベーション・新築・リフォーム
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2012.08.22
今日は朝イチで現場の確認に行きました。
約1ヶ月前に起きた漏水の最終内装仕上げについてです。
現場は分譲マンションの区分所有の部屋にあたります。
まず漏水箇所が管理組合を通じて連絡がありました。共用部に該当するのか否か。
当初の予測は・・・サッシ廻りではないかと予測しました。
FIX窓であるという事、8階でバルコニーが無く外からの目視等が出来ない部位です。
予測でFIXガラスを外し(正確には割って外し)窓廻りのシール工事を行いました。
次の大雨の際に確認を行ったところ、まだ止水は完全ではありませんでした。
結局、内壁をめくり漏水箇所を判定することになり、内壁を解体。
サッシ付近からの漏水は確認できましたがまだ他にもあるはずと調べてみました。
スチール製の手摺の付け根が錆による腐食で小さなピンホールが見つかり、ホースで水をかけてもほとんど水はもれてきませんでした。ただ少しだけはもれていましたが。
更に別の日に安全帯をつけて身を乗り出し、バルコニーのガラスを外して確認すると、手摺の別の部位に大きな穴が見つかりました。
水をかけて調査したら水が漏れだしほぼ原因は特定できました。
そして、外したガラスから身を乗り出して(結構な恐怖でした)止水工事を行い様子見。
先日の大雨で止水を確認、念のために再度大雨を待って止水を確認し今日ようやく内装の復旧を終えました。
上記のように雨が漏れると手がかかります。しかし、動いた分だけの利益が出るとも言えません。
でも誰かが止めなければなりません。だから丁寧に新築や改修を手がけなければならないと考えます。
そして図面では表現できない現場の技術というのがあり、多くの経験を積んだ人たちが二度とそんな事にならないように手をかけていくというのが最近よく考える事です。
漏水を見つけるには経験と知恵が必要です。まだまだ甘い面もありますが、見識は深くなってきたように思います。ただすぐに止めて当たり前と言われると辛いです。時間と労力がかかる事を了承下さい。
何とか無事に工事を終えてホッとしています。
8階の窓ガラスを内側から外すのは大変でした。
安全帯をして身を乗り出してのシール作業
内壁の様子
内壁をめくった状態 復旧工事が完了しました。
MI建築工房
(京都府立大学下鴨キャンパス前)
(リノベーション・新築・リフォーム)
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